本格的に節約を行いたいのならば、遊興費や光熱費だけではなく、当然食事も見直すべきです。良く、テレビのバラエティーなどで見かける節約生活などは、山や海に入って食材を求めたり、雑草や小麦粉ばかりを食べ続けたりと、あまり参考にならないのが現実です。

また、節約だからと言って、生きていくうちで楽しみの一つである「食」存在を、ないがしろにする必要はないのです。ご存じのように、今や日本料理は、文化的な世界遺産となっています。この、日本の古来からの料理を継承しつつ、節約可能な料理をいくつかご紹介しておきましょう。

日本人として恥ずかしくない和だしの取り方

まずは、伝統的な「和だし」の取り方です。材料は、水2L/出し昆布14g/煮干し20g/花かつお6g/干し椎茸/6g/塩少量をご用意ください。まず下ごしらえとして、煮干しは頭とお腹を取り去り、花かつおはリードペーパーにくるんでおきます。

水に2Lをお鍋に入れ、昆布/煮干し/干し椎茸を入れて、ふたをして前日夜にそのまま放置しておきます。朝になれば、出汁が出やすい状態になっていますので、そのまま弱火で気にかけましょう。

濃い出汁を引きますので、20分程度を目安に沸騰してきたら塩を一つまみ入れ、リードペーパーにくるんだ花かつおを入れたら、そのままふたを閉じ、鍋ごと冷水などで冷やしてください。出汁の香りは揮発性のものですので、ふたをせず温かいままにしておくと、香りが飛び味の劣化も早まってしまいます。

和だしは、お吸い物やをみそ汁、煮物などに使用するだけではなく、お浸しやあえ物・酢の物など幅広く和食の料理に利用することができます。また、天つゆ/そばつゆ/どんぶり物/すき焼き・鍋だし/八方酢など、何にでも使える万能調味料でもあります。

和だしのガラを有効活用する

塩分の濃い醤油なども、少し出汁で割ればうまみがプラスされますので、化学調味料を一切使わない健康食にも最適です。次に、残った出しがらの再利用方法ですが、昆布は細く切ってそのものポン酢でもお召し上がりいただけます。

冷凍保存ができますので、いくらか貯め込んでカットしたら、山椒の実を入れた佃煮を作りましょう。干し椎茸は、お煮しめや吸い物、炒め物などに利用できます。

また、すべての出しがらを、フードプロセッサーなどにかけ、ふりかけを作るといった利用法もあります。フードプロセッサーにかけたら鍋に入れ、出汁を少量入れて、そのまま火にかけてください。味付けは、塩味ベースで、砂糖/醤油/みりんなどでお好みに味付けをしておきます。汁が無くなってきたら、割りばしか竹串を数本持ち、焦げないように炒って仕上げます。

和だしは、お吸い物やをみそ汁、煮物などに使用するだけではなく、お浸しやあえ物・酢の物など幅広く和食の料理に利用することができます。また、天つゆ/そばつゆ/どんぶり物/すき焼き・鍋だし/八方酢など、何にでも使える万能調味料でもあります。